県議会議員選挙に思う
新潟県議会議員選挙が令和5年3月31日に告示され、定数2名に対し立候補者2名で選挙戦になることなく当選させていただきました。
個人的にはホッとした半面、選挙戦を通じて4年間の評価をいただきたかったとの思いもあります。各方面から自民2議席確保に向け候補を立てられなかったのかとのご批判を頂戴したところもありました。しかし、冷静に考えると、昨年の参議院選挙やこれまでの各種選挙のデータを分析すると、柏崎刈羽において残念ながら自民党系候補は相手候補に対しダブルスコアで勝利している訳ではないということがあります。県議選になれば、過去に自民党が2議席独占していたこともあり、違うという方もおられますが、その後のデータをみていれば、簡単に「〇〇さん、県議選に挑戦しませんか」とは言えません。ましてや、私自身も県議選に出る立場で他者に出馬を促すような無責任なことは出来ないと思っています。もちろん、私以外の皆さんが候補者を選んでチャレンジすることを妨げる考えもありませんでした。前回選挙はまさにそうでした。
今回、革新系後継候補の決起集会において共産党市議が「自民党の議席を減らさなければならない」と言ったと地元紙の記事にありました。そういうのであれば、もう一人候補者を出せばいいのにと思っていましたが、残念ながら何の動きも無かったようです。
国政のみならず、県議会議員も市町村議会議員も、選挙に挑戦するということは、今の制度上、本当に人生を賭けた挑戦です。仕方のないことかも知れませんが、家族への負担も大きなものがあります。選挙制度そのものも変えていかなければならないと思います。職業上の制約や職場復帰の保証、立候補の期限など見直さなければならないところはたくさんあると思います。
最近、よく読む本に稲盛和夫さんの本があるのですが、「利他の心」が経営に必要であると説いています。「自分のために」は横に置いて、「自分以外の人のために」を優先すること、よく聞く言葉で言えば、「世のため、他人のため」ということです。政治にも『利他の心』が必要だと改めて確認し、政治、議員活動に置き換えて考えるようにしています。
選挙で当選することは決してゴールではありません。そこから、市民、県民がの生活が少しでも良くなることを念願しながら、しっかりと取り組んでいくことが重要です。利他の心を忘れず、柏崎・刈羽が、新潟県が少しでも良くなるよう努力していきたいと思います。