ローカル線を考える
ローカル鉄道のあり方を議論する国土交通省の有識者会議は昨年7月25日、赤字路線の存廃についての提言を示した。1キロメートルあたりの1日の平均利用者(輸送密度)が平時に1000人を下回るといった路線について、国と自治体、事業者が改善策を協議する仕組みを設けるとのことです。
この地域では、越後線が該当することになりますが、通学利用など重要な役割を担っている路線です。通勤通学中心の越後線の利用をどうやって拡大していくかということを考えてみたいと思います。
- サイクルトレインの導入
自転車をそのまま列車に載せることができる車両を導入し、自宅から最寄り駅まで自転車で行き、そのまま自転車と共に列車に乗り込み、柏崎駅から学校まで自転車通学することが出来たらどんなに便利でしょう。先日沿線の保護者の方に伺ったら、「自宅から最寄り駅まで用と柏崎駅から学校まで用の2台を用意し利用していることから、サイクルトレインが利用できるようにしてもらえれば最高!」というお話を何人かからいただきました。自転車を2台用意できないことから、逆に車での送迎をしている方もいるとお聞きしましたので、こうした取組で潜在需要の掘り起こしにもつながると考えますが如何でしょう。
さらに、今は県においてもサイクルツーリズムに観光政策として取り組んでいることもあり、越後線沿線には弥彦山、弥彦神社などもあることから開発可能なコンテンツとなるのではないかと考えています。もちろん、越後線利用で弥彦駅まで行き、自転車を借りて周辺散策などすることもあるのではないでしょうか。 - 観光列車「越乃Shu*Kura」で行く弥彦神社参拝ツアーの造成
越後線の運行本数は残念ながら少ない状況にありますが、であるならば、観光列車「越乃Shu*Kura」を越後線にも走らせることができないでしょうか。柏崎を起点に、出雲崎、寺泊、弥彦など沿線には魅力的なところがいっぱいあります。趣向を凝らした観光メニューを提供できることになると思いませんか。何もしないで「お客さんがいない」と嘆くよりも、沿線市町村、県と協力して、このような取組ができるよう活動していきたいと考えています。
皆様からのアイディアもお寄せいただければ幸いです。